2015-01-01から1年間の記事一覧

「トランパー」出版まであと15日(太平洋戦争)

昭和十九年四月二十六日、第一吉田丸(五千四百二十五総トン)がフィリッピンのリンガエン湾で雷撃をうけ沈没、船員六十三名、兵士二千五百八十八名が戦死。同船には第三十二師団のうち歩兵第二百十三連隊約三千五百人が乗船していた。更に第三吉田丸は、十…

「トランパー」出版まであと16日(巨星墜つ)

亀三郎は、長期に亘る激務の行政査察を終えて帰京したとき、疲労困ぱいで気管支カタルを起こしていた。大磯の別荘で療養をはじめたが、周囲の説得でやっと床についたのは十月末だった。十一月に入ると左肺に肺炎を併発した。つぎつぎ訪れる見舞客に亀三郎は…

万事を尽くして天命を待つ 心境

今年は忙しかった トランパーの校正がやっと11月末に終わり チラシ作り、宣伝用のジャケットなど 考えられることは一応やった 田舎の協力も大いに力になった 来年発行日までに松山でイベントがある 全てやり終えて本の評判が待ち遠しい 今年もあとわずか… ブ…

暖冬師走

久々昼から散歩 花の丘公園はコブシが芽を出している 暖冬か 梅の木もつぼみが大きくなっている 暖冬か ロウバイが咲いている 暖冬か 久々夕日に映える赤富士 スカイツリーも見える 明日はいい天気か トランパーの宣伝マン スタンドジャケットがちょうどいい…

「トランパー」出版まであと26日(御進講と内閣顧問)

亀三郎が天皇陛下にご進講申し上げたのは、昭和十八年(一九四三)九月三日である。戦争がし烈化を極め、十月には学徒出陣が行われようとしていた頃である。 徳富蘇峰は「原稿など持たずに赤裸々に赤心を吐露されるがよろしく、尊厳礼を失ってはならぬ事はも…

「トランパー」出版まであと27日(河豚の会)

亀三郎ほどの所謂(人たらし)は、空前絶後といわれるが、交友関係を構築するため、料亭での接待のほかに東海道線の一等展望車をよく利用したという。そこに陣取り、酒を飲みながら政財界人と歓談し情報を仕入れた。 日本が太平洋戦争の先端を開いて間もなくの…

年末の1日が早い

朝はGGの集会 昼はベランダの窓掃除など年末の仕事 しかし1日は早い、動作が鈍くなったのか 時間がたつのが早すぎ… 何時になったらゆっくりできるのか? あれもこれもやることが多く気が休まらない こういう性格は死ぬまで治らないのか? あすは海難189…

「トランパー」出版まであと28日(自伝「沈みつ浮きつ」の序文)

昭和18年4月に発行された『沈みつ浮きつ』の序文は、徳富蘇峰が達筆で認めている。 ――「予が山下君と相識る四十余年、明治三十五年(一九〇二)の喜佐方丸以来のことである。君は明治・大正、昭和を通し海運界の名物男にして一の大なる存在である。君一生…

「トランパー」出版まであと29日(太平洋戦争と船舶運営会)

昭和十六年十一月二十二日、日本海軍空母機動部隊は択捉島・単冠湾に集結した。旗艦「赤城」で南雲中将は米太平洋艦隊を攻撃することを告げ、十一月二十六日八時ハワイに向け出港した。 ハワイまでの行程は三千五百海里、艦船への給油が最大の問題であった。…

「トランパー」出版まであと31日(亀三郎上海行き)

昭和11年2.26事件が起きた。大雪の朝、麻布にある歩兵連隊の軍靴の跡が延々と続いていた。昭和維新を目指す青年将校のクーデターだった。日本は満州事変から上海事変へ国際連盟を脱退し、ワシントン、ロンドン両条約を破棄し戦争に傾いて行った。昭和…

小鳥が呼ぶ

昨日は朝から雨模様、拙宅の前で小鳥がなく 「ミヤチャン」と聞こえる 雨が降るのに外へは行けぬぞ〜 昼から雨が上がり痛む膝をかばいつつ外へ出る 薬が効いて痛みは薄らいだがぎこちない 出版本の校正もおわり次のステップに移る 無い頭でいろいろ考えるが…

「トランパー」出版まであと35日(ふるさと・なつかしの吉田)

本の予約受付中です 注文が毎日来ております、多謝 【予告篇ムービー】 「トランパー」を執筆する過程で愛郷家からいろいろな 資料が提供された、その一部をアップする 亀三郎が生きた時代はまことに活気にあふれ 人々の一生懸命な息遣いが伝わってきそうだ …

「トランパー」出版まであと36日(軍事色強める昭和初期)

亀三郎は田中正之輔などの離反のあと、会社の経営陣を若手に一新した。 なんとか減量経営で会社の危機を脱した。そのころ金輸出の再禁止とスクラップ&ビルドの政策で過剰船腹の解消につながり遠洋市況が好転してきた。 昭和6年関東軍は満州事変を起こした。…

紅葉ピーク

十余一公園にカモ来たる 朝は寒いが陽が照ると暖かい 今年は暖冬というが寒さが応える歳になった HKO会が1日仕事だと辛いものがある かといって何もすることがないとダレル 膝痛でジョギングもできない 筋力が落ちている、何とかせねば… リタイアして2年緊…

「トランパー」出版まであと38日(喜佐雄の苦悩)

田中正之輔は部下20数名を引き連れオペレーター専業会社「大同海運」を立ち上げる。 16歳から山下汽船に入り大恩のある亀三郎のもとを離れる喜佐雄の苦悩はいかばかりであったろう。 他の連中はいざ知らず、喜佐雄の実家は亀三郎生地の目と鼻の先である。 …

「トランパー」出版まであと39日(田中正之輔の反乱)

昭和恐慌のころ、亀三郎は会社創業以来、最大のピンチに陥った。 荷動き激減で多くの係船を余儀なくされているとき、田中正之輔以下営業部隊十数人が会社をやめるという。 田中は、東京高輪南町の山下亀三郎本邸で「ながなが、お世話になりました」と、辞表…

「トランパー」出版まであと40日(最後の追い込み)

発行本の原稿校正が大詰めとなった 最終段階で補足のエピソードがあったが 400ページの長編になった、クリックポストの3cm高さはクリアーできそう 知人から来年、松山で開催される秋山好古生誕157年祭に来ないかと誘われた その関連で習志野・大久保にあ…

師走は何をする人ぞ

自書「トランパー」の最終校正などで忙しい 散歩は膝痛で休止中、糖尿病対策などで辛い 元の健康体に戻りたいが… 知人から京成大久保駅近くに「秋山好古ミュージアム」があるというので出かけた 学園通りで商店街は長さが634mあり東京スカイツリーと同じ…

俳句会で帰省

「みかんの里全国俳句大会」で帰省した 同級生が主宰する恒例の句会である 前日は松山から40名程度の参加者が宇和島、吉田を バスで巡り俳句を詠み前夜祭で披露する 26歳から94歳までの幅広い年代層で俳句歴40年のベテランがいる 当日は選者も含め200名の大…

トランパー 予告編

別ブログ(宮本しげる トランパー)http://d.hatena.ne.jp/oogatasen+tramper-6343/ で執筆本「トランパー」の予告編を創作した 来年1月15日誕生日を記念して愛媛新聞社から発行する 事前の予約受付をしている *** 申し込みは簡単!氏名、住所、電話、希…

「トランパー」出版まであと65日(トランパームービー)

トランパーのムービーを制作した 山(石炭)と海(船)の快男児・山下亀三郎の物語 明治、大正期の激動期をムービーメーカーでまとめた 前編をご照覧あれ

「トランパー」出版まであと67日(予約受付で注文アリ)

【トランパー予約受付】 今日の業界紙N紙にブログ主のエッセイーがアップされ、予約申し込みのご案内をしていただいた。 早速、N紙購読者から2件のご注文があり幸先のいいスタート。多謝多謝です。 亀三郎翁のフレーズ「代は見てのお帰り」のように本著は…

「トランパー」出版まであと68日(昭和に改元)

「トランパー」のポスターを考え中 このようなことも本を創る楽しみの一つ *** さて、短い大正時代はおわり、「昭和」に元号が変わった。昭和二年、日本初の地下鉄が開通、浅草〜上野間の電車に人々は何時間も並んで順番を待った。同じ年に小田急が新宿〜…

晩秋のアサガオ

今朝ベランダに朝顔が咲いている タネを採ってすべて整理したつもりが どっこいまだ残っていた 一昨日はFUCHUカントリー久々99 電動カートがついて楽だった 今までmemberの反対でカートが無かったそうだ 昨年カートを導入したという、膝が悪い人には朗報で…

「トランパー」出版まであと70日( 大正時代が往く )

題字「トランパー」の揮毫 新進書家から揮毫が届いた、次はクリエーターが装丁する さらに校正作業が終わり、写真が整うといよいよ印刷となる 来年1月15日birthdayに出版発行となる 愛媛新聞はそのころから朝刊紙上に出版広告の掲載が始まる 全国の書店流通…

「トランパー」出版まであと73日(赤毛布の旅)

赤毛布は赤ゲットといって田舎者のことである。亀さんはロンドンで一番のホテルに泊まった。 自伝には「ロンドンのホテルでは、私は、なかなかいばっておった。ホテル・クラリッジといったらロンドンでも一番のホテルで、各国の王族が泊る。日本からでも、後…

「トランパー」出版まであと75日(亀三郎の外遊)

亀三郎は欧州大戦後の不景気で経営の緊縮をはじめた。給与カット人員整理など断行し店費を半分にした。 ロンドン支店長になった田中正之輔は為替が有利になったので中古船を5隻購入した。金がなくても商売道具は必要である。海外に営業拠点を置いた亀三郎の…

膝が痛い

久しぶりのゴルフ(105)で膝痛がひどくなった 整形に行ったら変形関節炎の始まりとか? 電気を当て、薬をもらい、朝夕、膝の運動をやれという 要するに経年劣化で老人性のもので致し方ない 同級会の友人は練習場で1日1,000打、打つとか、化け物だ…

「トランパー」出版まであと81日(喜佐雄門司に転勤)

喜佐雄は神戸から門司に転勤となった。門司港の巨大な船をみて驚いた。こんな船を動かす仕事は男の仕事だ!と奮い立った。門司には石原潔という見習人(店童の上)がいた。石原慎太郎、裕次郎兄弟の親父である。喜佐雄の仕事は先ずは雑用、先輩のため質屋へ…

大須観音の夜

日本三大観音の一つ「大須観音」近くの飲み屋で同級会 30年前、同級生M子が開店した 穴の開いた提灯が苦節30年を物語っていた 男女7名が集い、ワイワイガヤガヤ 話はまた亀三郎であるが自伝「沈みつ浮きつ」に放浪時代を 語っている「日々広小路から大須観…