昭和18年4月に発行された『沈みつ浮きつ』の序文は、徳富蘇峰が達筆で認めている。 ――「予が山下君と相識る四十余年、明治三十五年(一九〇二)の喜佐方丸以来のことである。君は明治・大正、昭和を通し海運界の名物男にして一の大なる存在である。君一生…
昭和十六年十一月二十二日、日本海軍空母機動部隊は択捉島・単冠湾に集結した。旗艦「赤城」で南雲中将は米太平洋艦隊を攻撃することを告げ、十一月二十六日八時ハワイに向け出港した。 ハワイまでの行程は三千五百海里、艦船への給油が最大の問題であった。…
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