「トランパー」出版まであと75日(亀三郎の外遊)

亀三郎は欧州大戦後の不景気で経営の緊縮をはじめた。給与カット人員整理など断行し店費を半分にした。
ロンドン支店長になった田中正之輔は為替が有利になったので中古船を5隻購入した。金がなくても商売道具は必要である。海外に営業拠点を置いた亀三郎の英断であったが田中は金策に困った、本社に「買船決めた」と打電したら「金がない、そちらでつくれ、奮闘せよ」と返信が来た。
先輩の白城定一の知り合いが台湾銀行ロンドン支店長になっており、さっそくプレゼンして融資を受けることに成功。意気揚揚で亀三郎に打電したら「デカシタ」の一言だった。
そのロンドンで1年前亀三郎はとんだことをしでかした…
大正九年の年頭に、「どうもことしは、大変な年になりそうだ。こんなときは海外の情勢でもみながら、あくせくしないことだな」と言って八か月に及ぶ欧米漫遊の大旅行をした。
ニューヨークではプラザホテルでハーバード大学留学中の息子太郎と大喧嘩
太郎はオヤジのズボンを見てビックリした。すねの所に大きなつぎを当てているので、
これはひどい、ズボンくらい取り替えたらどうですか? ここはアメリカ、プラザホテルですよ……」というと、亀三郎は、「すねを出しているのではない、破れたところにツギを当てるのがなぜ悪い? 」
親子はロビーで口論の応酬、結局、亀三郎が折れて、日本人テーラーに洋服を仕立てさせた。
ロンドンでは日本の後藤新平だけが泊まったという超一流のホテル・クラリッジで珍事があった…
ちょうど時間となりました、ちょと一息また講演〜
一句
ニューヨーカー足元枯葉襟を立て


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