2022-06-01から1ヶ月間の記事一覧
山下亀三郎は自伝「沈みつ浮きつ」で(渋澤子爵を偲ぶ)と題し、思い出を語っている。がいな男は、渋澤栄一92歳の最期まで、公私ともに大なる指導を受けたという。 その中で一番感激の念に堪えず頭に残っているのは、大正4年に郷土松山に足を運んでもらった…
彼の福澤桃介は「金子直吉は我財界に於るナポレオンに比すべき英雄だ」と評した。鈴木商店の金子は欧州大戦勃発と聞くや、世界の商品、特に軍需品は必ず暴騰するとみて、ロンドンの高畑に「金に糸目をつけず、あるだけの鉄、物を買え)と号令した。 金子は、…
がいな男は、明治四十四年山下汽船合名会社を立ち上げた。海運のメッカ神戸に支店を置き海外にも進出した。大阪南地の料亭で亀さんは「黒御前」と呼ばれていた。ある日、大阪商船の幹部を招待し裸踊りでみんなを笑わせた。亀さんは、座が和んだところで一発…