アイクと呼ばれた男 1 「大同に浜田あり」

 『アイクと呼ばれた男』気障な題名ですが、また内航新聞へ連載が始まりました。
前作『がいな男』が好評で、調子に載せられて執筆しています。
 アイクとはアイゼンハワー元米国大統領の愛称、がいな男の弟子「浜田喜佐雄」はその顔がそっくりなので、皆からアイクと呼ばれました。

 ブロガーは浜田翁の縁故でジャパン近海に入社しました。その時翁は66歳でしたが、三白眼で厳つい顔は外人のようでした。外航のトランパーは英語が話せないと仕事になりません。16歳で伊予吉田を出て山下汽船で丁稚として働きます。夜間学校に通い、苦労して英語を習いました。並大抵の努力ではなかったと思います。時代は大正半ば、船成金が幅を利かせていた頃です。浜田少年はどのようにしてトランパーの仕事を身に着けたのでしょうか。その来し方と、海運の歴史をたどります。乞うご期待ください!

(浜田喜佐雄の店童時代)

内航海運新聞 2023/3/20