「トランパーの雄」出版まであと146日(浅草界隈)

明治17、8年頃の東京は浅草たんぼが埋め立てられ、浅草六区が誕生、花やしき仲見世など日本一の繁華街となっていた。蕎麦屋の老舗「薮そば」「まつや」が創業している。
鉄道は上野/熊谷/宇都宮まで開通、上野駅は東北の玄関口で発展する。品川線の品川/渋谷/新宿/板橋/赤羽が開通、不忍池には競馬場が出来て天皇陛下が来られた。
亀三郎は華やかな都会で何を想ったのか。迷える仔羊・亀三郎は、浅草観音様の裏を彷徨う日々であった。
明治18年9月に日本郵船が設立されたが、ライバル同士の郵便汽船三菱と共同運輸の大合併だった。
このころ日本移民がハワイ王国へ到着、米国では自由の女神像がニューヨーク港に到着、内閣制度が創設され伊藤博文が初代内閣総理大臣に就任、北原白秋武者小路実篤柳原白蓮若山牧水が生まれ、岩崎弥太郎五代友厚が死去している。
亀三郎と伊藤博文の交友録は(また講演)となるが、日本はご一新、西南戦争を経て近代国家への道を歩んでいた。
一句
浅草の観音様と蕎麦の花