伊予吉田の秋祭り

300有余年続いている田舎(愛媛吉田)の秋祭りに
山車が増えたぞ、帰って来い!と友人から便り
吉田の牛鬼(うしょうに)という山車は
何とも言えない、全身棕櫚の樹皮で覆い
頭は鬼の面を付けている、南予地区でお祭りには
これが町の中を暴れまわる
子供のころは何とも不気味で怖かった
町の広場で暴れまわるが、周りの店先には丸太が組まれ家を守る
昔、飲んだ勢いか?警察署に牛鬼ごと突っ込んで大騒ぎになった
各町内の山車が出て、御神輿、鹿踊りなど本家仙台伊達家の流れを汲む
秋祭りは前夜はホタの晩、早朝から子供牛鬼が各家を回り
おふくろは、せっせとお祭り料理を作っている…
今では遠い遠い昔の記憶のなかの秋祭り
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最近の俳句誌に友人の一句が
錦秋の陣屋に降り立つ猿田彦
小生一句
まぼろしの 牛鬼こいし 秋祭り

亡き兄が買った牛鬼