アイクと呼ばれた男 9 「大山下に謀反」

浜田喜佐雄は法花津湾のほとり白浦の生まれ。山下亀三郎は山あいの喜佐方の出身。
浜田の父親・定吉は喜佐方の生まれで、次男坊に喜佐雄と名付けた。
定吉は亀三郎のもとに息子を奉公に出した。16歳の店童は北九州で修業をして
神戸に戻ってきた。25歳になった喜佐雄はトランパーの引合いでバリバリ働いた。
しかし28歳で人生の岐路に立った。大恩人の亀三郎に仕えるか、インテリの田中正之輔に付いて行くか? (さあどうする喜佐雄)である。

時は、昭和恐慌の厳しい環境で、新天地を求めるのは容易ではない。だが、喜佐雄は、あえて苦難の道を選択した。

法花津湾 向こうが白浦方面

蜜柑の花(2016/4/29)

内航海運新聞 2023/5/22