伊予吉田の文化遺産 (吉田風物畫帖/小林朝治著) 第23回 八ッ橋

版画家・小林朝治は信州須坂の生まれ、須坂藩一万石の陣屋町に育つ
金沢医科大学に学び眼科医として遥か四国の僻村へ赴任した
僅か4年の間に56点もの版画を彫った、更にPoemを、この多才ぶりには驚かされる
日曜画家でよくぞ吉田の風物詩を沢山創作してくれたものだ、郷党は感謝しなければならない
油絵等から版画にシフトしたのは、宇和島市三間町出身の「山の版画家」畦地梅太郎の影響だったそうだ
田舎須坂に帰り眼科病院を開くが、版画家として同人誌『櫟』を発行するなど活躍したという
41歳の短い人生だったが美術、詩文などの芸術活動が色濃く残っている


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