「トランパーの雄」出版まであと143日(村井保固伝1)

ブログ主は、うん十年前、「村井幼稚園」に通った。わずか1年間だったがその頃は村井保固については何も知らなかった。「吉田三傑」の一人で地元では著名人である。過日、業界紙にエッセイを出した。
…「吉田三傑」に村井保固という、飛行機のない時代、太平洋を90回も横断した強者がいた。明治12年(1879)25歳で初渡米したが、日本から船で30数日かけてサンフランシスコに渡り、10年前に開通した大陸横断鉄道でニューヨークに着いた。最後の渡米は、昭和6年(1931)で78歳の高齢だった。
太平洋上で過ごすこと延べ9年間に及んだという。「乗り船」「乗り鉄」マニアには羨ましい限りであるが、この記録は、おそらく誰にも破られない世界記録であろう。
ニューヨークでは、止宿先のキャロライン嬢と猛烈な恋愛の末に、彼女を生涯の伴侶とする。彼は、昭和11年(1936)2月11日、日本で没したが、(享年83歳)死の床にあっても、(I must go)と言い続けていたという。旧吉田藩士で、慶応大学に2年生から編入し、福沢諭吉にニューヨークの商社を紹介され渡米した。吉田三傑の一人である山下亀三郎の面倒をみた人でもある。
亀三郎が職を転々としているときに、富士製紙会社と大倉孫兵部洋紙店を紹介している。…

ということで、亀三郎はまず富士製紙に入った。この会社は今の王子製紙のルーツだそうだ。しかし半年でドロップした。ケツを割ったのである。
亀三郎はアメリカから帰国したばかりの村井を訪ねた。
ちょど時間となりました、また講演〜
一句
海ゆかば大陸横断冬の旅

(村井保固像・幼稚園内)