サツキ名人

4歳上の盆栽名人と千葉ニューで食事する
我孫子でサツキを45年やっている
頂いた専門誌の記事には、始めた頃サツキの花に魅せられて
盆栽はサツキ一本で行こうと決めたそうだ
丹精込めコツコツと年数をかけて仕上げる様は
72歳まで勤め上げたご自分の会社経理マン人生そのもの
しかし最近は重い鉢を動かすのはしんどくなった様で
小遣い稼ぎに盆栽市に出しているとのこと
12年前の晩夏、彼の郷里尾瀬の玄関口、桧枝岐に妻の両親を連れて行ったことがある
実家の旅館で露天風呂に入ってくつろいだが、左右の山が迫ってくる感じだった
山峡の宿で出された裁ちそばは美味かった
彼は8年前「旅館ひのえまた」に満開のサツキを豪華に飾った
健在だったご両親の写真も載っていたが、さぞかし嬉しかったことでしょう
想い出して、一句
涼風に裁ちそばすする桧枝岐


(昨年秋の盆栽祭から)