伊予吉田の文化遺産 (吉田風物畫帖/小林朝治著) 第7回 陶成学舎

陶成小学校と吉田小学校は本町と魚棚で校区が分かれていた
吉田中学校はその2校の生徒が入学した、6クラスあり250人程の同級生がいた
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ブログ「伊予細見」は吉田の人が編集人で郷土愛あふれる素晴らしいサイトである
その中で2002年6月のブログに陶成学校の事をアップしているので引用させていただく

第72回 陶成学校をたずねる
 陶成学校
 吉田町本町、郵便局のすぐ先の鳥羽酒造の黄漆喰を塗った美しい土壁の先に、横長で総2階、灰色のちょっとお蔵のような建物がある。腰壁が海鼠(なまこ)壁になっていて、建物の左端に大きな木製の扉がある。これが明治の学校「陶成(とうせい)学校」の校舎であった建物であるという。校名にある「陶」という字には学校にふさわしい、「教え導く、教化する」という字義がある。
 本町に住む昭和ひと桁生まれの叔父に聞いた話では、叔父の小さい頃には、その建物はすでに鳥羽酒造の倉庫になっていて、「陶成」という名は御舟手にあった小学校の校名になっていたということだ。しかし叔父は、近郷に住む親戚の年寄り達から、本町にあった学校に通ったことや、そこでは英語なども教わったことなどを聞かされたと、はっきり記憶していた。老人達は、学校のことを話すときは、少しばかり誇らしげであり、懐かしさにたえぬ口振りであったという。