ブログ再開 『日本の海のレジェンドたち』
1年ぶりのブログです。
この期間中に『日本の海のレジェンドたち』という本で、トランパー「山下亀三郎」の評伝を書きました。一般財団法人山縣記念財団の創立80周年記念出版で海事産業に貢献した先人たちの評伝集です。
山縣記念財団は1940年に辰馬汽船の援助で財団が設立されました。
辰馬汽船のルーツは、1662年創業の辰馬本家酒造で、灘の生一本「白鹿」を醸造しました。辰馬本家はこの酒を「樽廻船」で江戸まで運びました。
亀三郎は昭和初期に、第13代当主の辰馬吉左衛門に特注の清酒「天下の白鹿」を頼み、門外不出の贈答用としました。今の「天下の春」の原型でしょうか。
亀三郎の山下汽船と辰馬汽船は大正の大戦バブルで巨万の富を得ました。辰馬汽船は新日本汽船と社名が変わり、1964年の海運再編で「山下新日本汽船」に集約されます。
本書では、亀三郎は海事産業の発展に寄与したレジェンドとして大正の三大船成金として位置づけられています。ブロガーは『トランパー』の筋書きに沿って書きました。
評伝集の執筆者は、大学教授、学芸員、海事研究家など錚々たる方たちで、小生は、評伝という大それたことは申せませんが、郷土の偉人の足跡を自分流で書きました。
この財団の創設者・山縣勝見は、戦後、GHQの統制で外航船が国外に就航できない時に、吉田茂内閣の下で日本の海運を国際社会に復帰させます。
この本は2020年に出る予定がコロナ禍で大幅に遅れました。今月12日、海文堂出版㈱から書店販売され、ネット書店でも扱っております。お代は¥2,500です。
この本に協力してもらった方々に贈ると嬉しい返信が届きました。地元白井の読書家にも見てもらい喜んでもらいました。
さて、「西国の伊達騒動」は永の中断でしたが、そろそろ続きをアップしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
ついでに申し上げると、この1年間に某新聞社の〇〇賞に応募する為、小説を執筆しておりました。山下亀三郎のストーリーですが15万字の長編です。12月結果発表ですが、難関突破を夢見ております。
いつまでも「吉田三傑」を追いかける老もの書きです。