支援活動が朝日朝刊に載る

毎日忙しい日々だった。マスコミの力が凄いものだとつくずく思い知らされた。
田舎の豪雨災害支援キャンペーンが、とうとう11月28日の朝刊第2千葉に掲載された。事前に聞いていたので午前3時過ぎに目が覚め郵便受けの朝刊を開くと大きく取り上げられている。
9時前には早速、faxや電話が相次いだ。この日だけで十数冊の注文があった。電話での応対も長話になった。何十年ぶりの吉田町の方、勤めていた船会社の元機関長の親戚から数冊送ってもらいたい等、反響の大きさに驚いた。千葉に住まれる方が、郷里の災害に少しでも援助しようという愛郷心が伝わった。
中にはノンフィクションが好きで、こう言う本を見たかったという方も多くいた。
特に感動したのは、昨年の北九州豪雨で被災した人のfax。その時一番早く救助・救護に駆け付けたのは宇和島市だったそうで、その方は7月西日本豪雨の時、恩返しの為、ボランティアバスに乗って宇和島市吉田町に手伝いに行った。此の度、千葉で新聞を見て吉田町出身の海運王に興味を持ち、「トランパー」を読みたい衝動に駆られたと記されていた。更に嬉しかったのは、この方の払込金が本の定価額に寄付金が足されていたことである。
取材した記者に大した寄付にはならないがと云うと、(額ではありません、いいお年玉になりますよ)と言ってくれた。母校生徒の家が全半壊で制服が流され、教科書が水に浸かったという、来年は母校にお年玉がわりの寄付を届けようと思う。今回の注文者の美談・エピソードも必ず伝えなければいけない。


朝日新聞11月28日朝刊から)